バージョン6.0.0より、「AI項目抽出機能」が利用可能となります。
この機能では「帳票から取得したい項目名」を指定するだけで「読み取り対象の帳票から項目名に対応する内容を取得」することができます。
この機能は、AI JIMY Paperbotのトライアル、スタンダードプラス、プロのライセンスでのみ使用可能となります。
利用方法

ワークフローを新規作成する際に認識方法を切り替えることができます。
ここで「項目指定(AI項目抽出)」を選択するとAIによる項目抽出での認識設定が可能になります。
なお、認識方法の切り替えについては既存のワークフローでは不可となっております。

「文字認識」タブで抽出したい項目の設定が可能となります。
各項目の説明
帳票名 | 帳票の名前を入力する箇所です、抽出結果には影響しません |
帳票の説明 | これから読み取らせる帳票の特長などを入力する箇所です、抽出結果に多少影響します |
項目名 | 抽出したい項目名を入力する箇所です、この名前に関連する情報を帳票内から探し認識結果として取得します |
文字種 | 認識結果の補正、もしくは決められた文字列を結果として表示することができます 「文字」…すべての文字をそのまま使用します 「数字のみ」…0~9の数字、「,」「.」「-」の記号のみ表示します 「固定値」…事前に指定した文字列を結果として表示します |
プロンプト(指示文) | その項目を抽出するためのヒントとなる情報を入力します 具体的な項目名が帳票内にない場合でも ・記入されている位置がある程度決まっている ・一定の法則で内容が書かれている など項目の内容として特定するためのヒントがあれば抽出精度が上がる可能性があります |
各ボタンの説明
項目追加 | 一覧表に項目設定行を追加します |
項目削除 | 選択中の行を削除します 複数まとめての選択も可能です |
保存 | 項目設定を保存します |
サンプル | サンプルリストを開きます サンプルリストの詳細は後述しています |
サンプルリストについて
サンプルリストでは帳票に合わせた項目を事前に用意しています。
選択していただくことで項目名や文字種、プロンプトといった設定が表示されます。
「適用」ボタンを押すと、表示された設定が適用されます。
※ 項目設定は上書きされるのでご注意ください

使用例
例えば、以下のような記載内容は変わらないが記載場所が異なる、サイズが異なるなどの帳票があるとします。
このような場合でも抽出したい項目を設定するだけでほしい情報だけをデータ化できます。

注文書から「希望納期」「合計金額」「商品名」を取り出したいので以下のように設定します。

認識実行し、結果を確認すると以下のように正しく抽出できました。


備考
帳票が回転した状態で認識しても自動で正しい方向を判断し正しい方向に戻した状態で結果を確認することができます。


注意点
AIによる内容抽出の際に項目数が多すぎると、結果取得に失敗することがございます。
現在、設定可能な項目数を20までとさせていただいております。