ExcelでCopilotを使用した時、RPA機能の転記に失敗する

事象:

下図のように、Excelのセルに「コパイロットアイコン」(Copilotのサジェストやアクションボタン)が表示されていると、RPA機能でのExcel操作や転記に失敗することがあります。

Copilotアイコンは「セル編集中にオーバーレイUI」として表示されます。
AI JIMY のRPA機能では、SendKeysを使って操作を行うため、Copilotのポップアップに干渉します。
特に Tab, Enter, Alt, Ctrl 系のキー送信時に誤動作を起こすことがあります。

このような時は、「コパイロットアイコン」を消してください

Copilotアイコンの消し方:

Excelを起動し[ファイル]-[オプション]-[Copilot]を選択します。
☑Copilotを有効にします(アプリの再起動が必要です) のチェックを外し、Excelを再起動することで、
Excelのセルの「コパイロットアイコン」の表示を消すことが出来ます。

他にも、このアイコンを無効化する方法があります。

Copilotアイコンの別の消し方:

Microsoft 365管理センターの利用:

Microsoft 365管理者である場合、Microsoft 365管理センター → 設定 → Microsoft Copilot でオフにします。管理者権限が必要です。

グループポリシーの利用:

グループポリシーで制御できます。
ポリシー名: Disable Copilot Inline Suggestions
ポリシーID: EnableCopilotInlineSuggestions を 0 に設定します。
(このグループポリシーはOfficeの管理用テンプレート(ADMX)を更新すると利用可能です)

Copilot関連アドインを無効化:

個人利用の場合、Excel → [ファイル] → [オプション] → [アドイン] → [管理「COMアドイン」] で、Copilot関連アドインを無効化します。(「Office アドイン」内に Copilot 関連の項目があれば無効にします)

Copilot の提案ボタンを表示する の解除:

または、Excel → [ファイル] → [オプション] → [詳細設定] →☑セルの編集中に Copilot の提案ボタンを表示する のチェックを外します。

注意事項:

  • この設定変更により、Excelのコパイロットアイコンは利用できなくなります。
  • 利用されている環境やExcelのバージョンにより、これらの設定機能が利用できない場合もあります。特に企業向け環境では、機能の展開が遅れることがあります。
  • 上記の方法が利用できない時、Copilot候補ポップアップを閉じるために、RPA機能で、[キーを送信する]で「{esc}」を送信することで回避できることもあります(確実ではありません)。

関連する記事