マスタ変換・文字置換について

AI JIMY Paperbotでは、一度AI OCRで読み取った認識結果に対してマスタ変換・文字置換を行った結果を出力することができます。

それぞれの機能について説明します。

設定方法について

テンプレート設定画面にて各認識項目のパネルにある「歯車」のボタンを押下することで領域詳細設定ダイアログが表示されます。

赤枠の箇所が設定欄になります。
マスタ変換・文字置換では、事前に変換用のマスタを用意する必要があります。
変換マスタ設定ボタンを押下することでマスタ編集が可能です。(変換マスタ設定についてはこちらをご参照ください。)

マスタ変換について

マスタ変換とは、認識結果を別の文字列に変換する機能です。
マスタと呼ばれるデータベースを参照して、特定の情報を簡単に変換できます。


例えば、以下のようなマスタがあるとします。

検索対象列に「2」(製品名)を、置換対象列に「1」(コード)を設定し、「完全一致(マスタ変換)」を選択した状態にします。

このように設定していた場合、認識結果の文字列とマスタの検索対象列(製品名)とで比較を行い、一致していた場合、その行の置換対象列(コード)に置き換えます。

実際に認識させてみた結果になります

「製品コード1」や「製品コード2」の欄の結果を見てもらうと製品名からコードに変換されています。
この機能を使うことで、システムへの入力の際にコードで入力しなければならない場合などに対応できます。

文字置換について

文字置換とは、認識結果の文字列を置き換える機能になります。

例えば、以下のようなマスタがあるとします。

検索対象列に「1」(誤)を、置換対象列に「2」(正)を設定し、「部分一致(文字の置き換え)」を選択した状態にします。

このように設定していた場合、認識結果の文字列にマスタの検索対象列(誤)の文字列があった場合は置換対象列(正)の文字列に置き換えます。

実際に認識させてみた結果になります。

「単位1」「単位2」の欄を見ていただくと「リットル」や「ℓ」の文字を「L」に置き換えられています。
この機能を活用することで、単位を統一したり、誤読や表記ゆれといったものを解消できます。